不動産担保ローンの一括返済とは?期限一括返済が使えるおすすめ不動産担保ローン会社

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「不動産担保ローンの一括返済って何ですか?」
「不動産担保ローンの一括返済のメリットデメリットを教えてください。」
「不動産担保ローンの一括返済はどういう時に利用するものでしょうか?」

不動産担保ローンには、返済方法に「一括返済(期限一括返済・元金一括返済)」というものがあります。今回は、不動産担保ローンの一括返済のメリットデメリット、期限一括返済が使えるおすすめ不動産担保ローン会社について解説します。

不動産担保ローンの一括返済とは?

不動産担保ローンの一括返済とは

借入の返済方法の一つで、毎月の返済は利息のみで、契約の最終期日に元金を一括で返済する返済方法のこと

を言います。

一括返済のことを期限一括返済・元金一括返済と呼ぶこともあります。

不動産担保ローンでは、比較的一般的な返済方法となっています。基本的に多くの不動産担保ローンで一括返済が可能になっています。

SBIエステートファイナンス/売却つなぎローン

返済の方式 元金一括返済(多区画の場合、一部内入方式可)

人気ランキング1位9位24位34位
本社所在地東京都東京都東京都東京都
上限金利7.50%4.80%7.50%6.50%
事務手数料(税込)融資金額の2.2%~2.75%融資金額の2.2%融資金額の1.1%~3.3%融資金額の2.2%~2.75%
金利タイプ変動金利変動金利変動金利変動金利
遅延損害金19.80%19.80%19.80%19.80%
返済方式元利均等返済(ボーナス時増額返済併用可)元利均等返済(ボーナス時増額返済併用可)元金一括返済(多区画の場合、一部内入方式可)元利均等返済(ボーナス時増額返済併用可)
担保土地・建物に根抵当権設定土地・建物に根抵当権設定土地・建物に根抵当権設定土地・建物に根抵当権設定

AGビジネスサポート不動産担保ローン

返済方式および返済期間・回数
元金一括返済:最長2年(24回以内)
元利均等返済:最長30年(360回以内)

人気ランキング16位
本社所在地東京都
上限金利11.9%※2023年11月1日以降の新規契約に適用
事務手数料(税込)無料
金利タイプ固定金利
遅延損害金20.0%
返済方式元金自由返済/元金定率リボルビング返済
担保土地・建物に根抵当権設定

つばさコーポレーション/不動産活用ローン

返済方法
元金一括返済
元利均等返済
元金自由返済

人気ランキング19位
本社所在地東京都
上限金利15.00%
事務手数料(税込)融資金額の0%~5.5%
金利タイプ固定金利
遅延損害金20.00%
返済方式元金一括返済/元利均等返済/元金自由返済
担保土地・建物に根抵当権設定

日宝不動産活用ローン

返済方法:元利均等返済・元金一括返済・元金自由返済

本社所在地東京都
上限金利9.90%
事務手数料(税込)-
金利タイプ固定金利
遅延損害金20.00%
返済方式元利均等返済/元金一括返済/元金自由返済
担保土地・建物に根抵当権設定

と、多くの不動産担保ローン会社で、採用されている返済方法なのです。

不動産担保ローンの一括返済の特徴

特徴その1.1年、2年と短期の返済にしか利用できない

一括返済は、基本的に1年以内(12カ月以内)での利用が前提となっています。

それ以上に長い期間の契約はできず、最長1年(12カ月)の範囲内で利用する返済方法です。

特徴その2.利用目的は「つなぎ融資」がメイン

一括返済をする理由というのは「つなぎ融資」が主な理由になります。

お金を借りて、1年以内には全額返済しなければならないので、

通常の20年、30年という不動産担保ローンとは違って

  • 1年以内には返済できる資金が入金される予定がある

というのが一括返済利用の前提条件となるのです。

ということは

一括返済は「つなぎ融資」のために行うもの

という位置づけになるのです。

特徴その3.法人向け不動産担保ローンで利用されることが多い

一括返済は「つなぎ融資」の目的で利用されるものですから

  • ○カ月後には、売上が入金される予定がある
  • ○カ月後には、金融機関からまとまった借り入れができる予定がある
  • ○カ月後には、物件が売れて、売却金が入ってくる予定がある

ケースで利用することが多いのです。

  • 急な大口の注文が入ってしまった。
  • 売掛先に売掛金の支払いを引き延ばされてしまった。

当然、売上が立つというのは、法人、個人事業主であることが多いため、法人向けの不動産担保ローンで「一括返済(期限一括返済・元金一括返済)」が採用されるケースが多いのです。

また、相続した不動産を売却する前に相続税の支払い期限が来てしまうなどで個人の方が利用するケースも数は少ないですがあります。

利用が多いのは、不動産売却で事業展開している不動産会社です。仕入れた不動産を担保にして、仕入れに使った不動産購入費用を不動産担保ローンで借りて、売却できたら返済するという形の「つなぎ融資」になります。

不動産担保ローンの一括返済の返済シミュレーション

不動産担保ローンの一括返済は

  • 返済期間は、利息のみの支払い
  • 契約終了日に、元金の返済

という仕組みの返済方法となっています。

ケースその1.12カ月で金利15.0%で500万円の借入

試算条件
  • 返済期間:12カ月
  • 金利:年率15.0%
  • 借入金額:500万円
  • 返済方法:元金一括返済

試算結果

※1カ月を30日として計算

返済月 支払元金 支払利息 支払総額 ご返済後残高
1カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
2カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
3カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
4カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
5カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
6カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
7カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
8カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
9カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
10カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
11カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
12カ月目 5,000,000円 61,643円 5,061,643円 0円
合計 5,000,000円 739,716円 5,739,716円

ケースその2.6カ月で金利15.0%で500万円の借入

試算条件
  • 返済期間:6カ月
  • 金利:年率15.0%
  • 借入金額:500万円
  • 返済方法:元金一括返済

試算結果

※1カ月を30日として計算

返済月 支払元金 支払利息 支払総額 ご返済後残高
1カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
2カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
3カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
4カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
5カ月目 0円 61,643円 61,643円 5,000,000円
6カ月目 5,000,000円 61,643円 5,061,643円 0円
合計 5,000,000円 369,858円 5,369,858円

ケースその3.12カ月で金利10.0%で1,000万円の借入

試算条件
  • 返済期間:12カ月
  • 金利:年率10.0%
  • 借入金額:1,0000万円
  • 返済方法:元金一括返済

試算結果

※1カ月を30日として計算

返済月 支払元金 支払利息 支払総額 ご返済後残高
1カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
2カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
3カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
4カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
5カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
6カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
7カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
8カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
9カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
10カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
11カ月目 0円 61,643円 61,643円 10,000,000円
12カ月目 10,000,000円 61,643円 10,061,643円 0円
合計 10,000,000円 739,716円 10,739,716円

不動産担保ローンの一括返済の返済額計算の仕組み

基本的には日率計算で計算します。

初回の返済額 = 元金 × 初回返済日までの日数 × 日率(年率 / 365日)

年率:15.0%の場合

日率 = 15.0% / 365 = 0.0411%

1月1日に1,000万円借りて、1月31日が返済日だったとすれば、31日間の借入ですので

  • 1月末の返済額 = 1,000万円 × 31日 × 0.0411% = 127397.2603円

切り捨てですので、

  • 1月分の返済:127,397円

となります。

この返済をもって、元金は再び1,000万円に戻ります。(元金の返済はしないのが、一括返済です。)

2月は28日しかありませんので

  • 2月末の返済額 = 1,000万円 × 28日 × 0.0411% = 115068.4932円

切り捨てですので、

  • 2月分の返済:115,068円

となります。

前述した試算では、1カ月を30日と仮定して計算しましたが、より厳密に試算すると

  1. 1月末の返済額 = 1,000万円 × 31日 × 0.0411% = 127,397円
  2. 2月末の返済額 = 1,000万円 × 28日 × 0.0411% = 115,068円
  3. 3月末の返済額 = 1,000万円 × 31日 × 0.0411% = 127,397円
  4. 4月末の返済額 = 1,000万円 × 30日 × 0.0411% = 123,287円
  5. 5月末の返済額 = 1,000万円 × 31日 × 0.0411% = 127,397円
  6. 6月末の返済額 = 1,000万円 × 30日 × 0.0411% = 123,287円
  7. 7月末の返済額 = 1,000万円 × 31日 × 0.0411% = 127,397円
  8. 8月末の返済額 = 1,000万円 × 31日 × 0.0411% = 127,397円
  9. 9月末の返済額 = 1,000万円 × 30日 × 0.0411% = 123,287円
  10. 10月末の返済額 = 1,000万円 × 31日 × 0.0411% = 127,397円
  11. 11月末の返済額 = 1,000万円 × 30日 × 0.0411% = 123,287円
  12. 12月末の返済額 = 1,000万円 × 31日 × 0.0411% = 127,397円

となり、

合計支払い利息 = 1,000万円 × 15.0%(365日 × 0.0411%) = 1,500,000円

となるのです。

不動産担保ローンの一括返済(期限一括返済・元金一括返済)のメリット

メリットその1.毎月の返済額は抑えられる

一括返済(期限一括返済・元金一括返済)は、毎月の返済額は「利息のみ」になるため、元利均等返済や元金均等返済、残高スライドリボルビング払いと比較すると、毎月の返済額が大幅に抑えられます。

毎月の返済額

  • 一括返済 → 利息のみ
  • 元金均等返済 → 元金と利息
  • 元利均等返済 → 元金と利息
  • 残高スライドリボルビング返済 → 元金と利息

ですので

毎月の返済負担が抑えられるメリットがあります。

メリットその2.元金はまとめて最終期日に返済すれば良い

元金の返済は、最終返済日(最終契約期日)に返済すれば良いので「つなぎ融資」に利用しやすいという特徴があります。

売上などのまとまった資金の入金タイミングに元金を返済すれば良いのです。

メリットその3.審査が通りやすい

一括返済(期限一括返済・元金一括返済)は、目的が「つなぎ融資」という形で決まっているため

  • ○カ月後に、大口の売掛金の入金がある
  • ○カ月後に、金融機関からの融資金額が入る
  • ○カ月以内に、物件を売却できる見込みがる

という入金の確実性をもとに審査されるものです。

当然、担保にする不動産の担保価値も審査では重視されますが、入金される確実性が高ければ高いほど、審査は通りやすいのです。

不動産担保ローンの一括返済(期限一括返済・元金一括返済)のデメリット

デメリットその1.借入期間が最長1年と短い

ほとんどの不動産担保ローンで「一括返済(期限一括返済・元金一括返済)」を採用している場合は、最長1年(最長12カ月)という借入期間の設定となります。

一部の不動産担保ローンでは、最長2年というものもありますが、概ね1年以内と考えておけば良いでしょう。

それ以上長くなると、利息しか回収できていない不動産担保ローン会社側も、貸し倒れを不安視するため、短期の設定となっているのです。

期限一括返済が使えるおすすめ不動産担保ローン会社

人気ランキング1位9位24位34位
本社所在地東京都東京都東京都東京都
上限金利7.50%4.80%7.50%6.50%
事務手数料(税込)融資金額の2.2%~2.75%融資金額の2.2%融資金額の1.1%~3.3%融資金額の2.2%~2.75%
金利タイプ変動金利変動金利変動金利変動金利
遅延損害金19.80%19.80%19.80%19.80%
返済方式元利均等返済(ボーナス時増額返済併用可)元利均等返済(ボーナス時増額返済併用可)元金一括返済(多区画の場合、一部内入方式可)元利均等返済(ボーナス時増額返済併用可)
担保土地・建物に根抵当権設定土地・建物に根抵当権設定土地・建物に根抵当権設定土地・建物に根抵当権設定
人気ランキング16位
本社所在地東京都
上限金利11.9%※2023年11月1日以降の新規契約に適用
事務手数料(税込)無料
金利タイプ固定金利
遅延損害金20.0%
返済方式元金自由返済/元金定率リボルビング返済
担保土地・建物に根抵当権設定
人気ランキング19位
本社所在地東京都
上限金利15.00%
事務手数料(税込)融資金額の0%~5.5%
金利タイプ固定金利
遅延損害金20.00%
返済方式元金一括返済/元利均等返済/元金自由返済
担保土地・建物に根抵当権設定
人気ランキング26位
本社所在地東京都
上限金利9.50%
事務手数料(税込)融資金額の2.2%
金利タイプ変動金利
遅延損害金20.00%
返済方式元金一括返済
担保土地・建物に根抵当権設定
本社所在地東京都
上限金利9.90%
事務手数料(税込)-
金利タイプ固定金利
遅延損害金20.00%
返済方式元利均等返済/元金一括返済/元金自由返済
担保土地・建物に根抵当権設定

まとめ

不動産担保ローンの一括返済(期限一括返済・元金一括返済)とは

  • 借入の返済方法の一つで、毎月の返済は利息のみで、契約の最終期日に元金を一括で返済する返済方法のこと

を言います。

  • 特徴その1.1年、2年と短期の返済にしか利用できない
  • 特徴その2.利用目的は「つなぎ融資」がメイン
  • 特徴その3.法人向け不動産担保ローンで利用されることが多い

という特徴があります。

一括返済(期限一括返済・元金一括返済)は、「つなぎ融資」で使うものと考えて良いでしょう。

一括返済(期限一括返済・元金一括返済)のメリットには

  • 毎月の返済額が抑えられる
  • 元金は返済最終日に返せばよい
  • 審査が通りやすい

一括返済(期限一括返済・元金一括返済)のデメリットには

  • 借入期間が1年以内と文字会

というものがあります。

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一括返済の不動産担保ローンは「数か月後にまとまった資金の入金の予定があるが、それまでの資金繰りに苦慮している」という方におすすめできる返済方法と言えます。
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