FPが教える不動産担保ローン会社を比較するときの7つのチェックポイント。好条件の会社を見つける方法

man
「不動産担保ローン会社を選ぶときに重視しするポイントって何になりますか?」
「信頼できる不動産担保ローン会社を選ぶときは何を見れば良いのでしょうか?」
「低金利の不動産担保ローンを借りたいのですが、探し方がわかりません。」
・・・

不動産担保ローンを利用する機会が多い方というのはそれほどいないので、多くの方がはじめて不動産担保ローンを選ぶことになります。はじめてだからこそ、「どうやって不動産担保ローン会社を選んだら良いのか?」が全く分からないため、このような相談が増えてしまうのです。今回は、「不動産担保ローン会社を選ぶときにチェックすべき5つの比較項目」について解説します。

不動産担保ローン会社を選ぶときにチェックすべき7つの比較項目

先に、7つの比較項目と、それぞれ何を見るのかを並べます。

比較項目 見るところ 確認できないときの扱い
1.融資実績 公開されている融資実績・相談実績の件数 公開している会社は少ない。無い場合は項目2と3で推測する
2.サービス内容 不動産担保ローンが主力か、ほかの商品と並んでいるか 商品一覧のページで確認する
3.業歴 設立年、貸金業登録の番号に付く更新回数 登録番号の括弧内の数字で更新回数が分かる
4.サービス提供エリア 対象になる物件の所在地 エリア外なら条件を見る前に対象外
5.不動産売買の免許 宅地建物取引業の免許の有無 免許番号を各都道府県の免許情報で照合する
6.資本関係 大手企業のグループ会社かどうか 会社概要のページで株主を確認する
7.上限金利と事務手数料 金利の上限と、事務手数料の率または定額 金利差より手数料差のほうが大きいことがある

比較項目その1.融資実績をチェックする

不動産担保ローン会社の中には「融資実績・相談実績」をウェブサイト上に公開している会社があります。

例.SBIエステートファイナンス株式会社

年間ご相談3,000件以上の実績

相談実績というのは、厳密に言えば融資実績ではありませんが・・・

相談実績が多い ≒ 融資実績が多い

と判断することができます。

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融資実績が多いと何が良いの?

融資実績が多ければ多いほど、融資データが会社に貯まります。

融資データというのは

  • どういう方がちゃんと返済してくれるのか?
  • どういう方に貸すと貸し倒れになってしまうのか?
  • 実際に担保を売却するととで融資額が回収できているのか?
  • 金利は〇〇%なら会社として利益が出るのか?
    ・・・

いろいろなデータがあるのです。

この融資データが多ければ多いほど

  • 「貸し倒れリスクのギリギリを攻められる」 → 「審査が通りやすくなる」
  • 「掛目をギリギリまで引き上げられる」 → 「融資額が大きくなる」
  • 「会社としての利益が出るラインを理解している」 → 「金利をできるだけ低金利に抑えられる」

ことになるのです。

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ローン会社・金融機関の生命線は「審査ノウハウ」ですから、「融資データが多いほど、審査ノウハウが貯まり、ギリギリの貸し倒れリスクを狙える」のです。

融資実績が少ない、融資データが少ない不動産担保ローン会社の思考は

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「万が一、貸し倒れにならないように念には念を入れて、慎重に審査をして、貸せそうなら利息制限法ギリギリの15%でなら貸そう。掛け目も70%が限界だ。」

となりがちなのです。

データが少ないから、ビビってしまって、「貸し手に有利」「借り手に不利」な、融資条件で不動産担保ローンを提供してしまうのです。

融資実績が多い不動産担保ローン会社

ギリギリを攻められるので

  • 審査が通りやすい
  • 低金利
  • 掛け目が大きい

融資実績が少ない不動産担保ローン会社

危ない橋を渡れないので

  • 審査が厳しい
  • 高金利
  • 掛け目が小さい

という形になるのです。

また、融資実績が多ければ多いほど

  • 社員の知識も豊富
  • 社員の対応力が高い
  • 融資スピードが早い

というメリットも出てきます。

不動産担保ローン会社を比較検討する上では「融資実績(相談実績)」が重要なポイントになってくるのです。「融資実績(相談実績)」が多い不動産担保ローン会社をおすすめします。

比較項目その2.サービス内容をチェックする

「融資実績」が重要なのは前述した通りですが、「融資実績(相談実績)」を公開している不動産担保ローン会社は極めて少ないのが現状です。

この場合は、別の要素から推測するしかありません。

その一つの不動産担保ローン会社のサービス内容をチェックする方法があります。

不動産担保ローン会社は、扱っている商品の幅で4つのタイプに分かれます。

タイプ 扱っている商品 不動産担保ローンの融資実績が伸びやすいか
A:専業 不動産担保ローンのみ 伸びやすい
B:不動産売買も扱う 不動産担保ローンと不動産売買 伸びやすい
C:ローン全般 不動産担保ローン、カードローン、住宅ローン、おまとめローンなど 伸びにくい
D:事業者向けの資金調達全般 不動産担保ローン、ビジネスローン、ファクタリング、売掛債権担保ローンなど 伸びにくい

不動産担保ローンの「融資実績」が大きくなるのは、表のAとBのタイプです。

ほかのローン商品がある不動産担保ローン会社の場合は、不動産担保ローンがメインではないため

  • 人員も、不動産担保ローンだけを担当させられない。
  • 広告宣伝費も、不動産担保ローンだけにかけられない。
  • 不動産担保ローンの商品ラインナップを多く用意できない。
    ・・・

ため、不動産担保ローンの「融資実績」は増えにくいのです。

候補を絞るなら、表のAかBのタイプから選んでください。ほかの商品と人員・広告費を分け合っていない分、不動産担保ローンに力を入れている可能性が高くなります。

比較項目その3.業歴をチェックする

「業歴」も「融資実績」を左右する重要なポイントになります。

当たり前ですが・・・

  • 業歴が長ければ長いほど → 融資実績が多い
  • 業歴が短ければ短いほど → 融資実績が少ない

ことになります。

業歴を判断するためには

貸金業登録番号

をチェックします。

例:SBIエステートファイナンス株式会社

貸金業登録番号 東京都知事(8)第17111号

貸金業登録番号というのは(1)から始まって、3年ごとに更新されます。

()内の数字 × 3年が業歴の目安

となるのです。

SBIエステートファイナンス株式会社の場合は(8)ですから

21年以上24年未満

ということがわかります。

会社の設立年月日でも、業歴の目安はわかりますが、会社の社歴が長いことと、貸金業を営んで何年経過しているのか?は若干違いがあるので注意が必要です。

「貸金業登録番号」を確認するのが最も適切な方法と言えます。

不動産担保ローン会社には、業歴の長い会社も多いので

  • ()内の数字が4以上であれば → 信頼性が高い
  • ()内の数字が2か3であれば → 信頼性が低い
  • ()内の数字が1であれば → 利用するのは止めた方が良い

と判断できます。

比較項目その4.サービス提供エリアをチェックする

「サービス提供エリア」も「融資実績」を左右する重要なポイントになります。

不動産担保ローン会社には

  • 全国対応している不動産担保ローン会社
  • エリアを限定してサービス提供している不動産担保ローン会社

があります。

一見、融資実績が多いのは「全国対応」している不動産担保ローン会社と思ってしまいますが・・・

実は、エリアを限定してサービス提供している不動産担保ローン会社を重視すべきなのです。

たしかに「全国対応」していれば、全国の融資実績自体は増えるのですが・・・

エリアを限定すると「その地域に特化している不動産担保ローン会社」の方が融資実績は多くなります。

不動産担保ローンは、担保にする不動産の価値判断が重要になるので

エリアを限定してサービス提供している不動産担保ローン会社の方が

  • そのエリアでの「融資実績」が豊富
  • そのエリアでの不動産会社のネットワークがある
  • そのエリアでの不動産価格の相場を理解している
  • そのエリアでの借主の傾向を把握している
    ・・・

ため、

  • そのエリアの物件であれば、金利が低金利
  • そのエリアの物件であれば、審査が通りやすい
  • そのエリアの物件であれば、掛け目を大きく設定できる
    ・・・

などのメリットが出てくるのです。

「全国対応」というのは、一見良さそうに見えますが、融資ノウハウという意味では、薄まってしまうのです。

不動産担保ローンを借りる時に担保にする物件の所在地が対応エリアで、かつ対応エリアを限定している不動産担保ローン会社がおすすめということになります。

比較項目その5.不動産売買の免許を持っている不動産担保ローン会社がおすすめ

不動産担保ローン会社の中には、不動産売買を事業として展開している会社もあります。

例:株式会社総合マネージメントサービス

業務内容

不動産担保ローンの貸付業務
不動産の総合ファインナンス
不動産の売買・仲介
不動産のコンサルティング業務
不動産投資信託
建設・内装業務

登録番号

日本貸金業協会会員第003672号
東京都知事(6)第25131号
(社)東京都宅地建物取引業協会 東京都知事(4)第81043号

となっています。

宅建業免許があるということは、不動産売買を自社でできるということですから、株式会社総合マネージメントサービスは不動産担保ローンと不動産売買の両方ができる不動産担保ローン会社ということになります。

自社で不動産売買をしていると何が良いのか?というと・・・

  • 担保にする不動産の売却が自社でできる
  • 担保にする不動産の売却価格の相場を正確に把握している
  • 自社で担保にした不動産を売却すれば、売買手数料約3%~6%が手に入る

ことになるのです。

結果として

掛け目を強気の設定にできる

のです。

実際に株式会社総合マネージメントサービスでは

掛目 流通価格100%プラスα

となっています。掛け目は相場が70%で、変動したとしても、50%~80%ですので「100%以上」というのは、かなり強気の設定なのです。

プラスアルファは、自社で売却したときの売買手数料分です。

借り手にとっては、同じ不動産を担保にしても、高額な借り入れができるメリットがあるのです。

少しでも高額な借り入れを希望している方にとっては、不動産売買の免許を持っている不動産担保ローン会社がおすすめです。

比較項目その6.大手企業の子会社の不動産担保ローン会社がおすすめ

不動産担保ローンを信頼性で選ぶのであれば

  • 銀行不動産担保ローン

が一番優位になりますが

銀行不動産担保ローンは

  • 個人事業主・法人向けの融資はしていない
  • 審査が厳しい

という兼ね合いで、利用できない方も多いのです。

しかし、不動産担保ローンは市場規模が小さいため、大企業はあまり参入しておらず、銀行を除いてしまうと聞いたことのない会社ばかりで「どこを選んでよいのか?わからない。」という状態になりがちです。

このときにおすすめしたいのは

大企業の子会社の不動産担保ローン会社です。

SBIグループの不動産担保ローン会社「SBIエステートファイナンス株式会社」

セゾングループの不動産担保ローン会社「株式会社セゾンファンデックス」

アイフルグループの不動産担保ローン会社「AGビジネスサポート株式会社」

大企業の子会社ですから

  • サービス・対応は一定レベル以上
  • 金利は、ノンバンクの不動産担保ローンの中では低金利

というメリットがあるのです。

審査もきちんとしている分、厳しめというデメリットもありますが

信頼性を重視して不動産担保ローン会社を選ぶのであれば、大企業の子会社の不動産担保ローンというのも、有力な選択肢になるのです。

比較項目その7.上限金利と事務手数料をチェックする

不動産担保ローンというのは

  1. 金利
  2. 事務手数料(調査料)

の大きく分けて2つのコストが発生します。

※利息制限法では、この2つを合わせて、融資額が100万円を超える場合は「年率15%以下」にしなければならないという決まりがあります。

不動産担保ローンを比較するときに忘れがちなのは

  • 事務手数料(調査料)

です。

  • 金利が低金利の不動産担保ローンであっても、事務手数料が高い
  • 金利が高金利の不動産担保ローンであっても、事務手数料が安い

というものがあるのです。

「金利」と「事務手数料」はセットにして、不動産担保ローンのコスト負担を比較しなければならないのです。

また、「金利」というのも、多くの場合は「上限金利」が採用されるので、「上限金利」と「事務手数料」を設定にして、コスト負担を比較する必要があります。

「上限金利」と「事務手数料」のコスト負担が小さい不動産担保ローン会社がおすすめです。

【最終確認】貸金業登録番号の実在チェック

最後に確認しておかなければならいのは「貸金業登録番号が実在していること」です。

闇金業者は、当然貸金業登録番号を持っていませんが

  • 架空の貸金業登録番号をウェブサイトに載せる
  • ほかの会社の貸金業登録番号をウェブサイトに載せる

ことで、利用者を騙そうとしてきます。

これを回避するためには

申し込む不動産担保ローン会社が決まったら、貸金業登録番号で検索して、その会社がちゃんと貸金業登録を行っているかどうか?確認する必要があるのです。

面倒くさくても、大手企業以外は確認することをおすすめします。

貸金業登録番号の実在を確認する方法

例:SBIエステートファイナンス株式会社

(8)第17111号の番号を検索窓に入力します。

検索結果に「SBIエステートファイナンス株式会社」が表示されます。

社名が一字一句違っていないことが確認できれば、登録情報は正しいと判断できます。

まとめ

FPが教える不動産担保ローン会社を比較するときの7つのチェックポイントは

  1. 比較項目その1.融資実績をチェックする
  2. 比較項目その2.サービス内容をチェックする
  3. 比較項目その3.業歴をチェックする
  4. 比較項目その4.サービス提供エリアをチェックする
  5. 比較項目その5.不動産売買の免許を持っている不動産担保ローン会社がおすすめ
  6. 比較項目その6.大手企業の子会社の不動産担保ローン会社がおすすめ
  7. 比較項目その7.上限金利と事務手数料をチェックする

です。

不動産担保ローン会社選びで重要なことは

  • 融資実績があること
  • 不動産売買をしていること
  • 大手企業の子会社であること
  • コスト負担が小さいこと

が挙げられます。

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ただし、実際に不動産担保ローンを借りる時は、面談して、審査をしてもらわないと「融資金利」「融資条件」「融資額」はわかりません。

前述したポイントで不動産担保ローン会社を比較しながら、2~3社には並行して申し込むことをおすすめします。その中で「対応力」「融資金利」「融資条件」「融資額」をさらに比較して、最終的に借り入れをする不動産担保ローン会社を決定しましょう。

貸金業登録は公的な検索システムで確かめられる

不動産担保ローンを扱う貸金業者は、貸金業法の登録を受けている必要があります。金融庁は「登録貸金業者情報検索サービス」を公開しており、登録番号・商号・所在地から登録の有無を確認できます。

確認すること 確認する場所 確認できないときの見方
貸金業の登録の有無 金融庁 登録貸金業者情報検索サービス 登録が確認できない相手とは契約しない
登録番号と商号の一致 同上。サイトに書かれている番号で検索する 番号と商号が食い違う場合は、その場で問い合わせる
所在地の一致 同上 登記上の所在地と案内されている住所が違う理由を確認する
貸金業法第13条の2第1項は、貸金業者に対して「当該貸付けの契約が個人過剰貸付契約その他顧客等の返済能力を超える貸付けの契約と認められるときは、当該貸付けの契約を締結してはならない」と定めています。返済能力を超える貸付けを持ちかけてくる相手は、この規定に反する取引を勧めていることになります。

参考にした一次情報

不動産担保ローン金利比較
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