銀行の不動産担保融資(不動産担保ローン含む)の融資額・割合の推移/統計データ

銀行が提供している不動産担保融資(不動産担保ローン含む)の融資額・割合はどのくらいあるのでしょうか?日本銀行が公開している統計データの情報を再構築し、紹介します。

銀行の不動産担保融資(不動産担保ローン含む)の融資額・構成比率

貸出金の担保内訳 2014年

担保の種類融資額構成比
不動産担保融資826,335億円15.6%
有価証券担保融資34,309億円0.6%
その他担保融資134,612億円2.5%
保証付無担保融資1,844,406億円34.8%
保証なし無担保融資2,462,844億円46.4%
合計5,302,506億円100.0%

過去の推移(単位:億円)

年月不動産担保融資有価証券担保融資その他担保融資保証付無担保融資保証なし無担保融資合計
1975年238,27916,67767,744190,899244,206757,807
1976年260,80216,52278,599213,323262,056831,305
1977年285,57218,97286,731237,510290,577919,364
1978年311,31919,49595,538278,628332,5541,037,536
1979年326,78420,303103,806309,301384,4971,144,693
1980年341,86421,384115,879334,529423,9381,237,596
1981年374,65423,354131,442384,122541,8301,455,404
1982年397,43725,075145,248435,388636,9451,640,098
1983年422,07531,558163,090502,146736,3131,855,189
1984年470,19039,292179,928574,211894,0882,157,714
1985年521,40447,163229,765631,746970,8462,400,930
1986年618,62160,849276,391727,5851,118,2362,801,687
1987年743,16475,448302,226820,6591,262,6333,204,136
1988年870,39295,557334,905976,0951,371,2603,648,215
1989年1,258,480128,895406,8721,435,4701,668,5174,898,241
1990年1,400,378118,620442,3951,539,8661,643,1505,144,418
1991年1,487,595101,004438,8941,606,1191,663,7065,297,325
1992年1,541,19589,717440,1521,610,7191,742,4755,424,265
1993年1,505,84889,540440,0011,613,5291,742,5695,391,495
1994年1,450,42381,970431,2371,641,2681,781,7735,386,679
1995年1,411,29585,316439,3351,771,2241,857,0195,564,195
1996年1,359,44573,329433,7081,855,3881,924,1505,646,028
1997年1,279,52675,387406,7691,858,4001,834,7125,454,801
1998年1,182,11263,499376,6101,812,3501,727,1305,161,708
1999年1,108,53457,510324,8321,805,7691,640,3724,937,024
2000年1,039,67851,680300,3531,847,1991,620,3404,859,257
2001年976,69346,778260,6841,813,7261,564,7104,662,597
2002年891,67734,923171,9681,718,1671,587,7244,404,465
2003年814,81647,421162,6001,719,0111,498,8654,242,720
2004年767,80441,472153,0231,662,1721,532,5324,157,009
2005年739,52043,798150,6621,649,1161,714,1034,297,206
2006年729,04835,810136,0751,650,0691,821,3844,372,392
2007年742,46329,753137,9831,655,7251,914,5324,480,461
2008年755,18226,148129,5011,675,4732,095,9864,682,298
2009年754,16226,914125,9821,668,1161,945,5544,520,734
2010年752,55625,529111,8841,625,1641,989,7664,504,904
2011年760,45926,677113,6581,657,1732,067,3264,625,298
2012年776,46531,162116,5801,716,8242,198,2894,839,325
2013年800,07531,295119,5341,802,7012,299,7505,053,361
2014年826,33534,309134,6121,844,4062,462,8445,302,511

出典:日本銀行統計

銀行の不動産担保融資の融資状況の考察

不動産担保融資の推移を見てみると、バブルの影響を大きく受けていることが一目瞭然です。元々、不動産担保融資の割合が大きかったわけではなく、バブルに入ったことで不動産の担保価値が急激に上昇したため、企業への融資に対して事業の収益性の評価よりも、担保にできる不動産価値の方が重要度が高い時代が続いたということです。事業の収益性が薄い企業に対しても、担保にできる不動産があればどんどん貸していた時代です。そのため、ピークは1992年の154兆円になっています。

バブル崩壊とともに不動産担保融資の割合はピークの半分程度の70兆~80兆で安定して推移しています。不動産担保融資が減った分、伸びているのが無担保融資で金利を高く設定するビジネスローンなどが該当します。担保を用意できない企業が増えたことも一因と言えるでしょう。

不動産担保融資は不動産の担保価値(地価)と連動している部分もあり、マイナス金利の導入、東京オリンピックまでの不動産ミニバブルに入りつつあるため、2014年の段階でもやや上昇傾向に入っています。